
「過去形」と「現在完了形」の違いって( °д°)?
我々、日本人からするとなぜ「過去形」と「現在完了形」を分ける必要があるのか疑問に思ってしまうことがしばしば。
なんのために「現在完了を使うんじゃ!えぇ!?( ´゚д゚)ン?」と思うことも、しばしば。
過去形 → 動詞に「-ed」をつける(不規則動詞などもある[see → saw])
現在完了形 → have + 動詞の過去分詞
といった基本原理は文法書に記載されています。
しかし、基本原理だけわかっても区別は難しい(●-`ω´-●)ウム
今回は、基本原理からもう一歩すすんだ「過去形」と「現在完了形」の違いをハッキリみていきましょう!
現在完了形はとくに日本語にはない表現でもあるので最初はとらえにくいかもしれません。
今回も、「過去形」と「現在完了形」を時間軸を使ってみていきます(°∀°)b
違いを見ていくにあたって、
– I have lost my key.(現在完了形)
(私は鍵を失くしました)
– I lost my key.(過去形)
(私は鍵を失くしました)
この2つの例文を比べていきます!
現在完了形は、「過去も含んだ現在」
現在完了形のポイントは「過去を含んだ現在」ということ。
これは、現在完了形の最大のポイントです。
つまり時間軸でみるとこんな感じ。(・∀・)

I have lost my key.[現在完了形]
(私は鍵を失くしました。)

時間軸でみると、現在完了形は過去も含んだ現在です。
「過去に鍵を失くした」+「今も失くなっている状態」
これは鍵を失くして、現在もまだ見つかってない状態です。
【注意】現在完了形は「現在」のこと
現在完了形は「have + 過去分詞」と、過去分詞がついているから過去のことを言っていると思ってしまいがちですが、現在完了形の時制は「現在」に注目したものです。
現在完了形と文字にも入っているとおり「現在」のことをいっています。
しかし、「現在」といっても「過去を含んだ現在」という少し変わった時制(°∀°)b
このため、現在完了形は過去をしめす単語(yesterday, two days ago, last weekなどなど)と一緒に使えません。
現在完了形は「過去を含んだ現在」だから、過去の経験談を伝えることができる
こんな特徴があるからこそ、過去の経験談もいうことができます。
I have visited Nara before.[現在完了形]
(私は奈良に訪れたことがあります。)

「過去に奈良に訪れた」+「奈良に訪れた経験を今でも持っている」
という状態です。
過去形は、起こったこと・やったこと(終わっている)をあらわす時制
過去形は、過去に起こったこと・やったことを示す動詞です。
時間軸ではこんな感じ。(・∀・)

「過去に鍵を失くした」
という事実だけしか伝えていません。
そのため、今現在はどうなっているのかまではわかりません。
もしかしたら、見つかっているかもしれないし、まだ見つかってないのかもしれない。
過去形は、現在のことまで伝えることができないのです。
I played tennis.(私はテニスをしました。)
I wrote a letter.(私は手紙を書きました。)
I read a book.(私は本を読みました。)
上記の英文はすべて、過去に◯◯をしたという事実だけを伝え、現在はどうなの?ということまでは伝えきれていません。
「過去形」とを使って現在のことも言いたいときは?
現在完了形 → I have lost my key.(私は鍵を失くしました。[現在も失くなっている状況])
過去形 → I lost my key.(私は鍵を失くしました。[過去に失くして、今はどうなっているのわからない状況])
では、”I lost my key.[過去形]”の文を現在もまだ失くなっている状態と伝えたい場合は、どうすれば良いのでしょうか。
それは、さらに文を続ける必要があります。
I lost my key and I still can’t find it.
(私は鍵を失くして、まだ見つかってないんだ!)
と、書けば
「過去に鍵を失くした」+「今も見つかってない状況」
と説明することができます。
また、I lost my key this morning ,but after I got home from school, I found it under the chair.
(私は今朝鍵を失くしたけど、学校から帰ってきたらイスの下にあったのを見つけた。)
と、言えば
「過去に鍵を失くした」+「今は見つかった」
と言うことができます。
過去形は、終わった事実だけしか伝えることができないため現在がどうなってるかまではわかりません。
それゆえ、現在どうなっているかも伝えたい場合は、その後も文を続ける必要があります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました(__)